QRコードで販促物の効果測定をする方法をわかりやすく解説!

From: ダイレクトマーケティングラボ

2020年05月18日 00:00

この記事に書いてあること

「マーケティングは大切と言うけど、何から手をつければいいんだろう?」そんな疑問にダイレクトマーケティングのプロがお応え。世の中の販促マーケティングの実例から重要なポイントを分析し、明日から使える実践的ノウハウとしてわかりやすくご紹介します!

販促物であるDMやチラシなどオフラインの媒体からWEBサイトへ遷移させる方法として、QRコードの活用が増えています。しかし、WEBサイトへのアクセスとは異なり、QRコードはアクセス解析をしにくい面があります。せっかくWEBサイトに遷移させる施策を実施しても、実際にどんなお客様がどのページを閲覧してくれたのか、アクセス分析や効果測定まで出来ていない企業も多いのではないでしょうか。

この記事では、QRコードを活用して販促効果を測定するアクセス解析方法について、Googleアナリティクスを使う場合と使わない場合に分けて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。

GoogleアナリティクスでQRコードからのアクセスを解析する方法

QRコードからのアクセスを解析する最も一般的な方法は、Googleアナリティクスを使う方法です。以下で、手順を順番に説明するので、画像を見ながら設定を進めてみましょう。

1)URLにパラメータを設定する

パラメータとは、URLの末尾に追加する変数(=文字列)のことで、ユーザーがどの経路でWEBサイトにアクセスしたか解析するために必要なものです。手動で追加する方法もありますが、ここではより簡単なGoogleから提供されているURL生成ツール(Campaign URL Builder)を使った方法を紹介します。

1. URL生成ツールのフォームにある「website URL」にURLを入力する

2. キャンペーンのソース、メディア、キーワードのそれぞれにパラメータを入力する

URLにパラメータを設定する

ソースとは、どの参照元からアクセスされたかを識別するために設定します。ユーザーが参照するのがQRコードの場合はソースに「qr」を、媒体の種類がダイレクトメールなら「dm」などと任意に入力します。キャンペーン名には「spring_sale_2020」など識別できるコードを入力しましょう。

3. パラメータ設定のフォームの最下部にある「Copy URL」ボタンをクリックしてURLをコピーする

パラメータ設定のフォームの最下部にある「Copy URL」ボタンをクリックしてURLをコピーする

2)URLをQRコードに変換する

パラメータ設定が終われば、後は生成されたURLからQRコードを作成するだけです。QRコード作成ツールはいろいろありますが、ここでは無料で利用できる「CMAN」を使った例を紹介します。

1. 「CMAN」サイトを開く

2. 「【1】QRコードを作成するURLを指定しよう」の枠にコピーしたURLを入力する

3. 必要に応じてタイトルやサイズ、色などを指定する

4. 「QRコードを作成する」をクリックする

URLをQRコードに変換する

5. 「ダウンロード」を押してQRコードを保存

「ダウンロード」を押してQRコードを保存

3)Googleアナリティクスでデータを確認する

QRコードからアクセスした利用者がどれぐらいいるかなどを確認する方法です。

1. Googleアナリティクスにログインする

2. 画面左側のメニューの集客から「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」を選択する

3. 表示された情報のなかから、パラメータで設定したソースとメディア(この例では「qr/dm」)を探す

4. 読み取った回数、参照回数や直帰率、コンバージョン率などを確認する

読み取った回数、参照回数や直帰率、コンバージョン率などを確認する

Googleアナリティクスを使わずQRコードからのアクセスを解析する方法

Googleアナリティクスで解析・管理できるものは、原則的に自社で管理しているWEBサイトのURLだけです。QRコードのリンク先が他社サイトやTwitterの自社アカウントなどの場合は、調べられません。

ここでは、そのようなURLでもQRコードからのアクセスを解析できる「クルクルManager」を使った方法を紹介します。クルクルManagerは、QRコードを考案したデンソーウェーブの公式ツールです。WEBサイト上でQRコードを作ることができ、QRコードの読み取り回数やユニークユーザーなどのログを参照できます。以下で手順を紹介します。

クルクルManagerでQRコードを生成する

1. 「クルクルManager」のサイトへアクセスし、右上の「アカウントサービス」をクリック

2. 無料アカウント登録を行う

クルクルManagerでQRコードを生成する

3. 登録したアカウントでログインし、QRコードのリンク先URLを「URLを入力」欄に入力する

4. URL入力欄下の「アクセス解析」を有効にする

5. 「アクセス解析方式」で「リダイレクト」を選択する

クルクルManagerでQRコードを生成する

QRコードを保存

QRコードの読み取り回数を確認する

1. 「クルクルManager」のサイトにアクセスしてログインする

2. アカウント名が表示されているプルダウンメニューをクリックして「QRコード一覧」を選択

QRコードの読み取り回数を確認する

3. 作成したQRコードを選び「読み取りログ」をクリック

作成したQRコードを選び「読み取りログ」をクリック

4. 読み取り回数やユニークユーザー、参照回数、地域などの解析情報を確認する

読み取り回数やユニークユーザー、参照回数、地域などの解析情報を確認する

情報を共有したいときは「QRコード一覧」画面の「読み取りログの共有」ボタンから、共有したい人のメールアドレスを登録しましょう(30件まで)。閲覧やタイトル編集など、付与する権限の選択も可能です。

QRコードを活用したマーケティング事例

QRコードを活用すれば、顧客や見込客のニーズや関心を分析できます。ここではQRコードからのアクセスを解析し、マーケティングに活用した事例を紹介します。

店頭にQRコードを設置して人気投票を行ったコーヒーショップの事例

あるコーヒーショップでは、店頭に広告を出してブレンドの人気投票を実施しました。顧客がお気に入りのブレンドのQRコードをスマートフォンで読み取ると投票が完了する仕組みです。隙間時間を使って気軽に投票してもらえるメリットがあるほか、紙媒体のアンケートなどに比べて集計も容易です。

また、投票してくれた顧客に対してブレンドの豆知識を動画で配信したり、投票内容をFacebookでシェアできる仕組みを提供する施策も同時に実施し、相乗効果をあげています。

リコーが考えるカーディーラーのQRコード活用例

カーディーラーではQRコードを使って「1to1DM」を実現することが可能です。具体的には、車検の時期が近いことを通知する1回目の紙のDMでユーザー情報に紐づけたQRコードを生成するようにし、リンク先に車検の詳細情報と新車案内ページの2パターンを用意しておきます。カーディーラー側は、これらのページへのアクセス情報をもとに「車検をしたいのか」「新車を購入したいのか」、それぞれの顧客のニーズを分析することができます。

さらには、新車案内ページへのアクセスが多い場合、どの車種に興味を持っているかも特定できます。この分析から、顧客のニーズに合った2回目の紙DMを作成し送付することで、確度の高いマーケティングが実施できます。

QRコードを活用してO2Oマーケティングを行ったスーパーマーケットチェーンの事例

あるスーパーマーケットチェーンでは、開店時間内に実店舗に立ち寄ることのできない仕事帰りのビジネスマンをターゲットにECショップを展開しました。地下鉄などの駅のホームに巨大なポスターを設置。ポスターにはECショップで購入できる商品が掲載されており、電車を待つ時間にそれぞれの商品のQRコードを読み取ると決済画面が立ち上がり商品を購入できます。

商品はそのまま自宅まで配送してくれるため持ち歩く必要もなく、通勤途中であっても気軽に買い物ができることが評価され、このプロモーションには期間中スマートフォンから1万人以上がアクセスしました。さらに新規会員数が76%増、売上げも130%増加という結果が出ています。

まとめ

QRコードを活用したマーケティング施策を行うのであれば、アクセス解析は必須です。顧客のニーズを把握したり広告の成果を分析して、効率の良い施策を行いましょう。

リコーでは、紙とデジタルを組み合わせたマーケティング施策を得意としています。「アクションを起こしてもらえる魅力的なDMを送りたい」「DM送付後の効果測定を実施し、次の施策につなげたい」といった課題をお持ちの企業の方は、ぜひ無料相談をご利用ください。

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https://www.ricoh.co.jp/magazines/direct-marketing/column/u00016/

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