QRコードで販促物の効果測定をする方法をわかりやすく解説!

「マーケティングは大切と言うけど、何から手をつければいいんだろう?」そんな疑問にダイレクトマーケティングのプロがお応え。世の中の販促マーケティングの実例から重要なポイントを分析し、明日から使える実践的ノウハウとしてわかりやすくご紹介します!
ノウハウの実践方法をまとめた資料ダウンロードはこちら(無料)
販促物であるDMやチラシなどオフラインの媒体からWEBサイトへ遷移させる方法として、QRコードの活用が増えています。しかし、WEBサイトへのアクセスとは異なり、QRコードはアクセス解析をしにくい面があります。せっかくWEBサイトに遷移させる施策を実施しても、実際にどんなお客様がどのページを閲覧してくれたのか、アクセス分析や効果測定まで出来ていない企業も多いのではないでしょうか。
この記事では、QRコードを活用して販促効果を測定するアクセス解析方法について、Googleアナリティクスを使う場合と使わない場合に分けて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。
目次
GoogleアナリティクスでQRコードからのアクセスを解析する方法
QRコードからのアクセスを解析する最も一般的な方法は、Googleアナリティクスを使う方法です。以下で、手順を順番に説明するので、画像を見ながら設定を進めてみましょう。
1)URLにパラメータを設定する
パラメータとは、URLの末尾に追加する変数(=文字列)のことで、ユーザーがどの経路でWEBサイトにアクセスしたか解析するために必要なものです。手動で追加する方法もありますが、ここではより簡単なGoogleから提供されているURL生成ツール(Campaign URL Builder)を使った方法を紹介します。
1. URL生成ツールのフォームにある「website URL」にURLを入力する
2. キャンペーンのソース、メディア、キーワードのそれぞれにパラメータを入力する
ソースとは、どの参照元からアクセスされたかを識別するために設定します。ユーザーが参照するのがQRコードの場合はソースに「qr」を、媒体の種類がダイレクトメールなら「dm」などと任意に入力します。キャンペーン名には「spring_sale_2020」など識別できるコードを入力しましょう。
3. パラメータ設定のフォームの最下部にある「Copy URL」ボタンをクリックしてURLをコピーする
2)URLをQRコードに変換する
パラメータ設定が終われば、後は生成されたURLからQRコードを作成するだけです。QRコード作成ツールはいろいろありますが、ここでは無料で利用できる「CMAN」を使った例を紹介します。
1. 「CMAN」サイトを開く
2. 「【1】QRコードを作成するURLを指定しよう」の枠にコピーしたURLを入力する
3. 必要に応じてタイトルやサイズ、色などを指定する
4. 「QRコードを作成する」をクリックする
5. 「ダウンロード」を押してQRコードを保存
3)Googleアナリティクスでデータを確認する
QRコードからアクセスした利用者がどれぐらいいるかなどを確認する方法です。
1. Googleアナリティクスにログインする
2. 画面左側のメニューの集客から「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」を選択する
3. 表示された情報のなかから、パラメータで設定したソースとメディア(この例では「qr/dm」)を探す
4. 読み取った回数、参照回数や直帰率、コンバージョン率などを確認する
Googleアナリティクスを使わずQRコードからのアクセスを解析する方法
Googleアナリティクスで解析・管理できるものは、原則的に自社で管理しているWEBサイトのURLだけです。QRコードのリンク先が他社サイトやTwitterの自社アカウントなどの場合は、調べられません。
ここでは、そのようなURLでもQRコードからのアクセスを解析できる「クルクルManager」を使った方法を紹介します。クルクルManagerは、QRコードを考案したデンソーウェーブの公式ツールです。WEBサイト上でQRコードを作ることができ、QRコードの読み取り回数やユニークユーザーなどのログを参照できます。以下で手順を紹介します。
クルクルManagerでQRコードを生成する
1. 「クルクルManager」のサイトへアクセスし、右上の「アカウントサービス」をクリック
2. 無料アカウント登録を行う
3. 登録したアカウントでログインし、QRコードのリンク先URLを「URLを入力」欄に入力する
4. URL入力欄下の「アクセス解析」を有効にする
5. 「アクセス解析方式」で「リダイレクト」を選択する
「シークレット」ではクルクルManagerの公式アプリのユーザーしか解析できません。一般ユーザーを対象にしたアクセス解析では、リダイレクトを選びます。
6. 「QRコード作成」ボタンを押してQRコードを生成する
QRコードの読み取り回数を確認する
1. 「クルクルManager」のサイトにアクセスしてログインする
2. アカウント名が表示されているプルダウンメニューをクリックして「QRコード一覧」を選択
3. 作成したQRコードを選び「読み取りログ」をクリック
4. 読み取り回数やユニークユーザー、参照回数、地域などの解析情報を確認する
情報を共有したいときは「QRコード一覧」画面の「読み取りログの共有」ボタンから、共有したい人のメールアドレスを登録しましょう(30件まで)。閲覧やタイトル編集など、付与する権限の選択も可能です。
QRコードを活用したマーケティング事例
QRコードを活用すれば、顧客や見込客のニーズや関心を分析できます。ここではQRコードからのアクセスを解析し、マーケティングに活用した事例を紹介します。
店頭にQRコードを設置して人気投票を行ったコーヒーショップの事例
あるコーヒーショップでは、店頭に広告を出してブレンドの人気投票を実施しました。顧客がお気に入りのブレンドのQRコードをスマートフォンで読み取ると投票が完了する仕組みです。隙間時間を使って気軽に投票してもらえるメリットがあるほか、紙媒体のアンケートなどに比べて集計も容易です。
また、投票してくれた顧客に対してブレンドの豆知識を動画で配信したり、投票内容をFacebookでシェアできる仕組みを提供する施策も同時に実施し、相乗効果をあげています。
リコーが考えるカーディーラーのQRコード活用例
カーディーラーではQRコードを使って「1to1DM」を実現することが可能です。具体的には、車検の時期が近いことを通知する1回目の紙のDMでユーザー情報に紐づけたQRコードを生成するようにし、リンク先に車検の詳細情報と新車案内ページの2パターンを用意しておきます。カーディーラー側は、これらのページへのアクセス情報をもとに「車検をしたいのか」「新車を購入したいのか」、それぞれの顧客のニーズを分析することができます。
さらには、新車案内ページへのアクセスが多い場合、どの車種に興味を持っているかも特定できます。この分析から、顧客のニーズに合った2回目の紙DMを作成し送付することで、確度の高いマーケティングが実施できます。
QRコードを活用してO2Oマーケティングを行ったスーパーマーケットチェーンの事例
あるスーパーマーケットチェーンでは、開店時間内に実店舗に立ち寄ることのできない仕事帰りのビジネスマンをターゲットにECショップを展開しました。地下鉄などの駅のホームに巨大なポスターを設置。ポスターにはECショップで購入できる商品が掲載されており、電車を待つ時間にそれぞれの商品のQRコードを読み取ると決済画面が立ち上がり商品を購入できます。
商品はそのまま自宅まで配送してくれるため持ち歩く必要もなく、通勤途中であっても気軽に買い物ができることが評価され、このプロモーションには期間中スマートフォンから1万人以上がアクセスしました。さらに新規会員数が76%増、売上げも130%増加という結果が出ています。
まとめ
QRコードを活用したマーケティング施策を行うのであれば、アクセス解析は必須です。顧客のニーズを把握したり広告の成果を分析して、効率の良い施策を行いましょう。
リコーでは、紙とデジタルを組み合わせたマーケティング施策を得意としています。「アクションを起こしてもらえる魅力的なDMを送りたい」「DM送付後の効果測定を実施し、次の施策につなげたい」といった課題をお持ちの企業の方は、ぜひ無料相談をご利用ください。
ノウハウの実践方法をまとめた資料ダウンロードはこちら(無料)
あわせて読みたい
同じ連載の記事
関連するソリューション・事例
あわせて読みたい
同じ連載の記事
関連するソリューション・事例
最新のコラム記事
-
脳科学で実証!「画面」に勝る「紙」の優位性とは?
2022/09/20
-
自社で検証!9つのDM施策、成功と失敗の分かれ目とは?
2022/06/30
-
デジタルコンテンツを届けるためにアナログのDMが有効な理由
2022/06/14
最新のセミナー・イベントレポート
-
リコージャパンが提供する紙メディアの価値を向上させる方法
2019/09/06
-
BtoBビジネスで成果を出すホームページの作り方
2019/02/18
-
THETAミクモデルの販売数を10倍にしたSNS活用法
2019/01/30
リコーのマーケティング事例
-
顧客のWEB行動データを活用した、パーソナライズDMで効果的なアプローチ
-
イベントツールと紙DMを組み合わせることで、再来店に効果を発揮
-
複数メディア活用を意識したコンテンツ制作により、制作工数・コストを削減