Twitterモーメント活用法

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ツイートにコンテキストを与える。モーメント機能のススメ
Content is King, But Context is Queen.
「コンテンツは確かに重要だが、コンテンツだけでは不十分であり、文脈(context)をおろそかにしてはならない」という意味合いで用いられる名言です。
Twitterを通じたマーケティングも例外ではありません。ツイートが細切れになり、コンテンツが散らばりがちなTwitterにおいては、一連のツイートに文脈(context)を与える手段が必要です。複数のツイートをまとめたいときは、「モーメント」機能を使いましょう。
Twitterの「弱点」を補うモーメント機能
140字以内の短文で情報発信するTwitterは、ここ数年で企業による活用事例が増加しました。今やTwitter運用について関心のない企業の方が珍しいくらいでしょう。
Twitterは日本人に特に好まれているサービスだと言われており、国内におけるTwitterユーザー人口は、世界トップシェアを誇るSNS・Facebookを上回っています。Webサイトの運用や他のSNSに比べ、Twitterの好ましい点は下記などが挙げられるでしょう。
- リツイートによってツイートがバイラルに広まるため、爆発的な拡散力がある
- 投稿がタイムライン上で流れていくので、短期的にしか有益ではない情報も気にせず投稿できる(例. キャンペーン情報やセミナー情報など)
- Webサイトに掲載するには細切れすぎたり、カジュアルすぎたりする情報を掲載するのにも適している
- 顧客の通勤中・休憩中といったマイクロモーメントに読んでもらえる
一方、Twitterの弱点は、Webサイトと異なり「コンテンツをまとめ、整理する力が弱い」ということです。
例えばWebサイトに掲載するコンテンツは、複数の方法で情報整理が可能です。
- ページのディレクトリ構造による管理
- カテゴリーによる管理
- タグによる管理
- サイト内検索による情報管理
ところがTwitterは、「投稿時系列」による1本の線でしかコンテンツを管理できません。上記のように、複数の軸を切って管理することはできないのです。
また、1投稿あたり140字の制限は、ユーザーにとって読みやすいTwitterタイムラインを作る「強み」である一方、ボリュームのある情報を複数のツイートに分けざるを得ないという「弱み」でもあります。
複数のツイートを集約する機能は長く待ち望まれており、一般のTwitterユーザーはこの点を解決するため、Togetterなどのツイートをまとめる外部サービスで補完するようになりました。
Twitterのモーメント機能とは?
2016年9月にTwitterから公式リリースされた「モーメント」は、複数のツイートをまとめ、タイムライン上で公開できる機能のことです。通常のツイートと同じように投稿し、リツイートによる拡散を受けることができますし、トップに固定(ピンツイート)して目立たせることも可能です。「拡散力」「リアルタイム性」というTwitterの強みは損なわず、弱みを補う機能として活用することができます。
企業のマーケティング担当者が使える具体的な活用法としては、下記などが挙げられるでしょう。
- 自社セミナーの様子を、スタッフが当日、リアルタイムでツイート。後に、時系列に並べたイベントレポートをモーメントで作成
- 特定のテーマ(例. 自社製品を使った料理レシピ)に関する週次ツイートを、3ヶ月に1度モーメントとしてまとめて拡散する
モーメントの魅力はこのように、ツイートの文脈(context)を明らかにした上で拡散したり、コンテンツが詰まったアソートパックのような見せ方を実現出来ることです。
モーメント機能を効果的に使うには、ツイートの積み重ねが大切
とはいえ「Context is Queen」と言われるように、文脈はあくまで「2番目」の要素であることを忘れてはいけません。
モーメントの役割は「積み重なった情報をまとめること」まで。「Content as King(王たるコンテンツ)」が不在では力を発揮できません。定期的なツイートを心がけ、魅力的なコンテンツ不足に陥らないよう気を付ける必要があります。
他のユーザーのツイートを含めることでコンテンツ不足を補うことも、機能上は可能です。しかし、気軽なリツイートとは異なり「コンテンツの無断利用」だとみなされる危険性は高くなりますので、必ず引用先の許可を取るようにしましょう。
モーメントを拡散させる上でもう一つ大切な観点は、十分なフォロワー数を蓄え、日頃のエンゲージメントを維持しておくことです。モーメントもツイートの一種ですから、普段のツイートを拡散される下地がなければ、広まることはありません。
日々のツイートで認知度を高め、魅力的なコンテンツが十分溜まったタイミングで、モーメントを送り出してみましょう。きっと、これまでの積み重ねが活き、顧客の手元で素敵な時間が創出できるはずです。
まとめ
モーメント機能は、Twitterの拡散力を活かしつつ、ツイート間の文脈(context)を意識させることのできる手段です。こまめなコンテンツ更新を下地として魅力的なモーメントを作り、顧客の認知を獲得しましょう。
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