ハロー効果

ハロー効果

物やサービスを買う時には合理的な判断だけではなく行動心理が働いており、行動心理学を知る事で、効果的なマーケティング施策を打ち出しやすくなります。マーケティングに限らず日頃からお役立て頂ける心理学をご紹介いたします。

人は見た目が9割? それとも…? ハロー効果

こんちにちは。人やモノゴトを色眼鏡で見てはいけないぞ、思い込みは発想の敵だ、そう自分を戒めて幾年月。ちっとも変われないコピーライター、Kです。

人の直感は不思議なものです。いい加減なようでいて、実はとても鋭かったり。人でも動物でも、出会った相手が敵か味方かを瞬時に判断するために、人類が20万年かけて会得した能力ですから、おおむね間違いではないわけです。だって、ですよ? 笑顔がステキなこの方、性格もきっといいんだろうな、一目惚れしそう(ハート)、となっても不思議はないでしょ、やっぱり。

ハロー(Halo)効果とは後光のこと。仏像の背後にある光輪です。

見た目やネームバリューに引きずられる評価

連載10回目となるコラムのテーマは「ハロー効果」です。私たちが他の人や商品、サービスを評価するとき、“目立つ特徴”に引きずられて評価が歪んでしまう現象です。もちろん、無意識に。実際にはとんだ勘違いかもしれないのに、です。

ちなみにハローとは、Hello(こんにちは)ではなくて、Halo(後光)のこと。仏像の背後にある光輪です。後光が差すとそれだけで力を感じたり信用が増したり、評価が変わってしまいますよね。

上等なスーツを着こなしている人

⇒ 仕事ができるに違いない

(おしゃれしか能がない人かもしれないのに!)

無名だけれど本社は丸の内

⇒ 信用できそうな会社だ

(実績ゼロのあやしい会社かもしれないのに!)

雑誌で紹介されたレストラン

⇒ 他所の店より美味しそう

(広告費を払った有料記事かもしれないのに!)

まさかの反応……ネガティブ・ハロー効果

上の3つの例は、ある好ましい特徴が別の項目の評価まで高くしてしまう現象で、これをポジティブ・ハロー効果と言います。

ということは、そうです、ネガティブ・ハロー効果もあるんです。たとえば、身だしなみや容姿がさえない人は、不当に低い評価を受けたり、まったく無視されたりしてしまいます。

このネガティブ・ハロー効果が私たちの判断、行動にどれだけ影響を与えているのか、実験した動画があるのでご覧ください。

同じ場所で同じように倒れ、「助けて」と言っているのに、ホームレス風の人は無視され、スーツ姿の人はすぐに声をかけてもらえます。(>_<)

このときのネガティブ・ハロー効果とポジティブ・ハロー効果を整理してみましょう。

ネガティブ・ハロー効果:ホームレス風の人に対して

みすぼらしい格好だな…

⇒ どうせ酔っ払っているんだろう

⇒ 関わらないのが最善だ

ポジティブ・ハロー効果:スーツ姿の人に対して

身だしなみがちゃんとしてる…

⇒ 身元の確かな紳士だろう

⇒ 助けてあげなくちゃ

同じ男性が服装を変えただけだというのに!

さすがに日本ではここまで露骨じゃない、と思いたいですが、私、ヒトゴトとも思えません。妻からよく言われるんです、「そんなくたびれたTシャツで外を歩かないで」って。赤提灯の軒先をふらつき、なんならお寺の石段で鼻提灯のおっさん……ヤバすぎ! 以後気をつけます。

広告でもおなじみ。ポジティブ・ハロー効果

広告のハロー効果は、“直感的に好評価を引き起こす「記号」”として登場することが多いです。いちばん分かりやすいのは、有名タレントが登場する広告でしょう。

もちろん、有名なら誰でもいいわけではありませんよ。広告のターゲットがタレントの“目立つ特徴”=記号をよく知っており、その記号によって商品の魅力を理解し購入につながる、そんなタレントが最適です。

三浦雄一郎さんと言えば、古くはエベレスト大滑降の冒険家として(その記録映画は米アカデミー賞を受賞!)、最近ではエベレスト世界最高年齢登頂記録保持者として知られています。

そんなシニアのヒーロー三浦さんに、少しくらい年をとったからって夢を諦めちゃあいけないよ、一歩ずつ前に進めばゴールに着くんだぞって言われたら、そうですよね~、80歳でエベレストに登れるんですから、私なんかヘコタレのハナタレ、三浦さんの爪の垢の代わりにセサミン摂って前を向かなきゃ、って思うわけです。

三浦さん、後光差しまくり。

ひるがえって、私。人は見た目が9割だそうですが、Tシャツを着替えただけじゃさして中身のない私に後光が差すわけもなく、お寺でひとり日の出を拝むのがオチでしょうねえ。

では…また…。



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