ハロー効果とは?

From: ダイレクトマーケティングラボ

2017年09月05日 00:00

この記事に書いてあること

人は見た目が9割? それとも…? ハロー効果

こんちにちは。人やモノゴトを色眼鏡で見てはいけないぞ、思い込みは発想の敵だ、そう自分を戒めて幾年月。ちっとも変われないコピーライター、Kです。

人の直感は不思議なものです。いい加減なようでいて、実はとても鋭かったり。人でも動物でも、出会った相手が敵か味方かを瞬時に判断するために、人類が20万年かけて会得した能力ですから、おおむね間違いではないわけです。だって、ですよ? 笑顔がステキなこの方、性格もきっといいんだろうな、一目惚れしそう(ハート)、となっても不思議はないでしょ、やっぱり。

ハロー(Halo)効果とは後光のこと。仏像の背後にある光輪です。

見た目やネームバリューに引きずられる評価

連載10回目となるコラムのテーマは「ハロー効果」です。私たちが他の人や商品、サービスを評価するとき、“目立つ特徴”に引きずられて評価が歪んでしまう現象です。もちろん、無意識に。実際にはとんだ勘違いかもしれないのに、です。

ちなみにハローとは、Hello(こんにちは)ではなくて、Halo(後光)のこと。仏像の背後にある光輪です。後光が差すとそれだけで力を感じたり信用が増したり、評価が変わってしまいますよね。

上等なスーツを着こなしている人

⇒ 仕事ができるに違いない

(おしゃれしか能がない人かもしれないのに!)

無名だけれど本社は丸の内

⇒ 信用できそうな会社だ

(実績ゼロのあやしい会社かもしれないのに!)

雑誌で紹介されたレストラン

⇒ 他所の店より美味しそう

(広告費を払った有料記事かもしれないのに!)

まさかの反応……ネガティブ・ハロー効果

上の3つの例は、ある好ましい特徴が別の項目の評価まで高くしてしまう現象で、これをポジティブ・ハロー効果と言います。

ということは、そうです、ネガティブ・ハロー効果もあるんです。たとえば、身だしなみや容姿がさえない人は、不当に低い評価を受けたり、まったく無視されたりしてしまいます。

同じ場所で同じように倒れ、「助けて」と言っているのに、ホームレス風の人は無視され、スーツ姿の人はすぐに声をかけてもらえるという実験結果もあります。(>_<)

このときのネガティブ・ハロー効果とポジティブ・ハロー効果を整理してみましょう。

ネガティブ・ハロー効果:ホームレス風の人に対して

みすぼらしい格好だな…

⇒ どうせ酔っ払っているんだろう

⇒ 関わらないのが最善だ

ポジティブ・ハロー効果:スーツ姿の人に対して

身だしなみがちゃんとしてる…

⇒ 身元の確かな紳士だろう

⇒ 助けてあげなくちゃ

同じ男性が服装を変えただけだというのに!

さすがに日本ではここまで露骨じゃない、と思いたいですが、私、ヒトゴトとも思えません。妻からよく言われるんです、「そんなくたびれたTシャツで外を歩かないで」って。赤提灯の軒先をふらつき、なんならお寺の石段で鼻提灯のおっさん……ヤバすぎ! 以後気をつけます。

人は見た目が9割だそうですが、Tシャツを着替えただけじゃさして中身のない私に後光が差すわけもなく、お寺でひとり日の出を拝むのがオチでしょうねえ。

では…また…。

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