こんなところにPOD?工場での活用事例に学ぶ ~製造業【前編】~
2021年02月28日 00:00
この記事に書いてあること
販促・マーケティング担当者の仕事に求められるものは、市場の状況やトレンドによって変化。顧客ニーズが多様化する中、売上アップと仕事の効率化を実現する施策に悩んでいませんか?そんな方のために、販促・マーケのよくあるお悩みと解決策をお伝えします。
POD(プリント・オン・デマンド)で印刷できる販促物の用途は、小売店の掲示物やイベント用のチラシといった個人向けのものばかりではありません。業態がBtoBの企業においても、プロモーションや社内外に向けた広報活動で大いに活用されています。
では実際に、ビジネスの現場でPODはどのように使われているのでしょうか?
今回ふたりは、新商品の生産を依頼している取引先の工場を見学。そこは製造業の現場でありながら、PODを活用した驚きのおもてなしを実践していました。
来場者の心を掴む名前入りパンフレット
西村 :
広くてキレイな工場ですね~。さっきいただいた工場案内のパンフレット、A4の三つ折りですね。あ、ここ見てください!!今日の日付と僕の名前が印刷されてます!
マネージャー:
私がもらったパンフレットには私の名前が印刷されているわ。工場案内ひとつで、最初からお客様の心をぐっと掴んでくるわね。そういえば、こちらの工場では複合機の入れ替えで、新しくPODを導入したって聞いたわ。PODで、工場見学に来たお客様ひとりひとりの名前入り工場案内を印刷しているのね。
西村:
紙は何を使っているんでしょう?写真も文字も鮮明に印刷されていてすごく見やすいですね。
マネージャー:
使われている紙は、おそらくマットコート紙の代表格、ホワイトニューVマットよ。マットで落ち着いた印象だから、パンフレットなどによく使われる用紙よ。
西村:
社内で作ったとは思えない立派な仕上がりですね~!それにしても、名前入りの工場案内にはびっくりです。
マネージャー:
そうね。私も驚いたわ。でも、重要なのはいくらPOD機やツールが揃っていても、名前入りパンフレットは作れないってこと。受け取ったお客様の気持ちをイメージして、おもてなしの想いを形にするアイディアがないと、出来ることじゃないわ。これって、プロモーションの原点よ。忘れないでね。さあ、そろそろ担当の方がいらっしゃるわ。工場の中を案内してもらいましょう。
バリアブル印刷ソフト(リコーのバリアブル印刷ソフトの詳細はこちら)やAdobe InDesignの「データ結合」機能、Wordの差し込み印刷機能を使ってデータを作成し、PODで印刷すれば、名前入りなど、お客様ひとりひとりにパーソナライズしたパンフレットや会社案内が作れます。
しかも、A4の三つ折りタイプのパンフレットなら、印刷指示するだけで、PODがパンフレットの紙折りまでを自動で行ってくれます。
一味違うキレイな掲示物も簡単に貼り換えられる
マネージャー:
さあ、これからいよいよ工場見学ね。あら、あの社員さん、ガラス面に貼ってある月間重点目標が書かれた掲示物を貼りかえているわね。
西村:
本当だ……あ、今、何が起きたんですか!?前月の目標を一瞬ではがして、今月分を簡単に貼り終えていましたよ。普通、ガラスや壁に貼る掲示物はセロハンテープを使うから、貼るのも手間がかかる上に、剥がし跡が残って見栄えも悪くなるはずなのに……。
マネージャー:
西村くん、もう忘れちゃったの?この間ランチに行ったお店でも使われていたじゃない。あの用紙はエヴァタックよ。PODで印刷できて、ガラスや鏡などの平滑面ならどこにでも貼れるって教えたわ。こんなところでもPODを活用しているのね。
西村:
そうでした!簡単にはがせて剥がし跡も残らない優れもののシール紙だって聞いたばかりでしたね。実際にエヴァタックを貼って剥がしているところを見ると、改めてその便利さがわかりますね~。
ガラスなど平滑面に貼れるシール紙・エヴァタック。掲示の手間がかかり剥がし跡が残りやすいセロハンテープを使うことなく、掲示物をキレイに貼ることができます。
簡単に貼れて剥がし跡も残らないため、定期的に取り替える必要がある掲示物に最適。耐水性があるため、事業所内の水を使う場所などでも使えます。
スローガンの長尺ポスターも貼り合わせ不要!
西村:
石田さん、ほらあそこ、見てください。あの「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)運動実施中」というスローガンのポスター、横に長いですけど、何枚かの紙を貼り合わせて作ったものじゃないですよ。1枚の紙で作られてます!あれはさすがに社内じゃ印刷できないですよね?
マネージャー:
もう、西村くんったら!PODなら長尺紙にも印刷できるじゃない。さっきお土産を買った商店街でも長尺ポスターを見かけて話をしたわよね?
西村:
そっかぁ、そうでしたね……。それにしても、こちらの工場はPODを使いこなしていてすごいなぁ!
マネージャー:
確かにそうね。長尺の上質紙以外に、さっき説明したシール紙のエヴァタックにも297×900mmという長尺のサイズがあって、それもPODで印刷ができるわ。
PODは、297×900mmのエヴァタックや297×1200mmの長尺上質紙などの長い用紙にも印刷が可能。
工場内の注意喚起やスローガンのポスターなど、大きく目立たせたい掲示物を、用紙の貼り合わせをすることなく1枚で作れます。
印刷できるサイズは機種ごとに異なりますが、オプションを装着することで、最大330.2×1260mmまでの長尺用紙に対応できます。
まとめ
西村:
PODは印刷できる用紙のバリエーションがたくさんあるから、活用できるシーンも幅広いんですね。工場内でもこんなに活用されているなんて思いもよりませんでした。
マネージャー:
うちもPODを導入したばかりだけど、アイディア次第で当初の目的以外にも便利な使い道があった、なんてこともありそうね。他社の活用事例って、本当に参考になるわ。
西村:
工場に入ってすぐにこれだけの発見があるんだから、他にもたくさんPODで作成した印刷物が使われていそうですね。この後の見学がますます楽しみになってきました!
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