インフィード広告とは?クリック率×CVRを上げて広告効果を最大化

2019/05/23
更新日:2019/05/23
インフィード広告とは?クリック率×CVRを上げて広告効果を最大化

マーケティングや販売促進に携わる方に向けて、これだけは知っておきたい!押さえておきたい!マーケティング用語を集めました。
基礎から応用まで、多岐にわたる用語を活用例なども含めてご紹介いたします。ぜひご活用ください。

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用語解説【インフィード広告】

インフィード広告とは、ソーシャルメディアのタイムラインやニュースサイトの一覧(feed)の中(in)に表示される広告という意味で、コンテンツとコンテンツの間に、一般の投稿や他のニュースと同じ体裁で表示される広告のことを指します。

FacebookやTwitterなどのSNS、キュレーションメディア、Yahoo! JAPANなどのニュースサイトなどで活用されています。

解説

掲載先のメディアに広告を自然に溶け込ませることで、ユーザーに広告をコンテンツの一部として見せることを「ネイティブアド」と呼びます。これを実現する具体的な方法(広告フォーマット)のひとつが、インフィード広告です。

インフィード広告は、掲載メディアのメインコンテンツ内に配置されるため、多くはそのページのコンテンツと同じ体裁で表示されます。これには、コンテンツが目的のユーザーの読みやすさを妨げない配慮と、広告のカラーを消すことで、ユーザーの警戒心を下げて広告のクリック数を増やすというふたつの目的があります。

インフィード広告について

SNSやニュースサイトのタイムラインでよく目にするインフィード広告。では今、インターネット広告の中でどれくらい普及しているのでしょうか。

“2017年のインフィード広告市場は、昨対比36%増の1,903億円に達し、うちスマートフォン比率は全体の97%に。”※1

2017年のインフィード広告市場規模は、前年に比べて大幅に増加。インフィード広告の需要が早い速度で広がっていることがわかります。また、そのほとんどをスマートフォン向け広告が占めており、インフィード広告は、スマホというデバイスに適した広告手法だということがわかります。

“インフィード広告は、ユーザーから幅広い支持を受けるメディアやコンテンツが、今後変化する過程においても、コンテンツに寄り添った広告効果の高いフォーマットとして広告主からの支持を受け、今後も普及が進むと予想されます。”
“インフィード広告の市場規模は今後も拡大し、2023年には2017年比約2.1倍の3,921億円に達すると予測します。”※2

※1、※2「サイバーエージェント、インフィード広告市場調査を実施」(https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=21333)より
Copyright © CyberAgent, Inc. All Rights Reserved.

インフィード広告のメリット

(1)コンテンツに溶け込み自然に目に入る

インフィード広告は他のコンテンツに溶け込んだ形で表示されるため、広告と認識されにくく、自然と目に入りやすいという特徴があります。興味あるコンテンツを読んでもらうのと同じように、警戒心やストレスなくユーザーにクリックしてもらえるのが最大のメリットです。

(2)クリック率だけでなく、コンバージョン率も高い

インフィード広告は、クリック率、コンバージョン率が、従来の広告と比べてともに高いという調査結果もあります。Yahoo!の公式ランニングポータル(https://promotionalads.yahoo.co.jp/online/infeed.html)によると、インフィード広告は、旧スマホ広告と比べてクリック数が2.2倍。コンバージョン率は旧スマホ広告の1.2倍です。インフィード広告は、自然な訴求によって、ユーザーが無意識にバナー広告を無視する「バナー・ブラインドネス」を防ぎ、ユーザーの興味に近い広告を表示するため、具体的なアクションにつながりやすい広告といえるでしょう。

(3)狙った層に訴求できる

インフィード広告は、ターゲティングによって、サービスや商品に合ったユーザーに訴求することができます。ユーザーの属性や興味、検索ワードなどを組み合わせて、狙った層へ的確にアプローチができるのが大きなメリットです。

インフィード広告のデメリット


(1)コンテンツと溶け込むことにネガティブな反応も

インフィード広告は、コンテンツと似せて見せることにマイナスな感情を持たれるケースもあります。

“ネイティブ広告のクリック経験があるユーザーに、ネイティブ広告は騙された気分になるかを聞いたところ、46.9%が「あてはまる」、30.4%が「ややあてはまる」と回答し、約8割のユーザーが騙された気分になっていることがわかりました。”

マーケティングリサーチキャンプ『今、話題のネイティブ広告は、「騙された気分になる」』(https://marketing-rc.com/report/report-smartphone-20140701.html)より

コンテンツだと思ったのにクリックしたら広告だった、または、クリックした先に知りたい情報がなかったという場合は、期待を裏切られたと受け取られ、商品や企業のイメージが下がってしまうリスクがあることを押さえておきましょう。


(2)ターゲット以外からのクリックが増える可能性も

インフィード広告は、まわりのコンテンツと同じ形式で表示されるため、商品やサービスに興味のないユーザーを呼び込んでしまうケースもあります。インフィード広告の料金体系は、ほとんどがクリック課金制。ターゲットではないユーザーのクリックによって広告料金がかさんでしまうという点がデメリットです。

インフィード広告を成功させるポイント


(1)コンテンツを見ているユーザー心理に寄り添う

インフィード広告でもっとも重要なのは、広告掲載先のWEBサイトを見ているユーザーの心理に合わせて広告を作ることです。バナー広告のように目立たせようとするのではなく、WEBサイトを見ているユーザーに面白そうなコンテンツだと思わせる広告文を作成する必要があります。いかにも広告らしい言い回しや大げさな表現も避けましょう。ただ、上記のデメリットでも上げたように、コンテンツだと思ってクリックしたら広告だったと、失望感を招くケースもあるので、注意が必要です。ユーザーの心理を意識して、自然にクリックをしてもらえる広告を目指しましょう。


(2)ランディングページの最適化

広告をクリックしたユーザーの期待を裏切らないために、最初に訪れるランディングページの最適化がとても重要です。

インフィード広告の高いクリック率をコンバージョンへつなげるためには、ランディングページでユーザーにサービスや商品の魅力をしっかりと伝えること、また、ユーザーに「だまされた」と感じさせないためにも、ランディングページの質を上げて、コンテンツとしても面白く読み進めてもらえるWEBサイト作りを心がけることが大切です。


(3)商材に合わせたターゲティング

インフィード広告から申し込みや売上などの成果につなげるためには、商材に合ったターゲティングが有効です。ターゲティングには、次のような方法があります。

サイトリターゲティング
過去にWEBサイトを訪問したことのあるユーザーに広告を表示する

サーチターゲティング
ユーザーの検索キーワードでターゲティングを行う

インタレストカテゴリーターゲティング
特定の興味を持ったユーザーに広告を配信できる

性別や年齢、地域、曜日、時間帯、使用デバイスなどの条件を掛け合わせることで、ターゲットを絞り込むことも可能です。詳細なターゲティングを行うことで、興味のないユーザーからの無駄なクリックを減らし広告費を抑えることも可能となります。


(4)クリエイティブを複数制作し試し続ける

インフィード広告を成功させるためには、複数のクリエイティブを試し続けることが有効です。インフィード広告はSNSアプリやニュースアプリなど、毎日もしくは習慣的に目にする場所に表示されるので、広告の表示頻度が高く、同じ広告が同じユーザーに表示される可能性があります。ターゲティングを設定している場合にはさらにその可能性が増えます。そのため、ユーザーに「またか」と思われない工夫が必要なのです。

フリークエンシーキャップという仕組みを活用して、同じ人への広告表示回数を制限することで立て続けに同じ広告を表示させないようにすることもできますが、ランディングページの最適化と同時に、広告のクリエイティブパターンとランディングページを複数用意するのがおすすめです。

「広告文」「画像」「配信設定」「ランディングページ」の4つの要素を活用し、広告のバリエーションを増やしクリエイティブを試し続けることで、クリック率だけではなく、CVRも高い広告を展開することができます。複数のクリエイティブをABテストを行いながら運用し、PDCAをスピーディーに回すことで、費用対効果の最大化につなげましょう。

まとめ

広告を避けながらインターネットを利用するユーザーも多い中で有効なのが、インフィード広告。広告と思わせない工夫だけでなく、目の肥えたユーザーにコンテンツと同様に魅力を感じてもらえる広告やランディングページを作ることが、今まで以上に求められています。インフィード広告の効果を最大化するには、単なる「広告で商品の魅力を売り込む」という目線だけでなく、ユーザーの心理や求めているものに真摯に寄り添う姿勢が重要です。

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