SWOT分析の基礎知識

From: ダイレクトマーケティングラボ

2017年11月14日 00:00

この記事に書いてあること

マーケティングや販売促進に携わる方に向けて、これだけは知っておきたい!押さえておきたい!マーケティング用語を集めました。
基礎から応用まで、多岐にわたる用語を活用例なども含めてご紹介いたします。ぜひご活用ください。

SWOT分析の基礎知識

用語説明【SWOT(Strength, Weakness, Opportunity, Threat)分析】

SWOT分析とは、内部環境と外部環境それぞれの視点から、商品やサービスの特徴を捉えるフレームワークを指す

解説

SWOT分析は商品やサービスを展開するうえで、

  • 強み(Strengths)
  • 弱み(Weaknesses)
  • 機会(Opportunities)
  • 脅威(Threats)

となるものをそれぞれリストアップします。そして、最適なマーケティング施策を導き出すことを目的にしています。

この4つの中で、「強み」と「弱み」は内部環境、「機会」と「脅威」は外部環境に分けられます。内部環境とは自分たちで制御可能なもの、外部環境とは自分たちで制御できないものを指します。

SWOT分析では、4つの要素に分けたうえで、その後のマーケティング施策を考えていきます。

SWOT分析のフレームワーク図

SWOT分析の具体例

例えば、あなたがトースターを販売している会社のマーケティング担当者だとして、自社製品の強み・弱み・機会・脅威を洗い出してみましょう。

まずは内部環境からリストアップしてみます。

【強み】

  • 高級ホテルの朝食で出てくるような食感のトーストができる
  • サイズが大きく一度に複数枚の食パンを焼ける

【弱み】

  • 価格が他のメーカーと比べて高い
  • オーブン機能が無い

などが挙げられました。

次に外部環境をリストアップします。

【機会】

  • 売り上げ不振のため数社の競合メーカーが日本から撤退した
  • 海外で日本家電メーカーの性能の高さに注目が集まっている

【脅威】

  • グルテンフリーの食事が注目され、パンの消費が減るかもしれない
  • 消費者間で低価格家電が流行っている

などが挙げられました。

「強み」と「機会」を組み合わせると、今後更に売り上げを伸ばすための施策を導くことができます。また「強み」と「脅威」を組み合わせると、「強み」を生かしてどう「脅威」から逃れるか道が見えてくるでしょう。

一方、「弱み」と「機会」を組み合わせると、「機会」を生かすためにはどのように「弱み」を克服するべきかの戦略を導くことができます。また「弱み」と「脅威」が交わる部分は、自社商品・サービスを展開する際に最も障害となるところです。どうすればその障害を避けることができるか考えましょう。

SWOT分析をするうえでのポイント

SWOT分析を正しく用いるためには、過不足のないよう情報を整理し、強み・弱み・機会・脅威に正しく振り分けることがポイントです。

まずはリストアップを十分に行うことを心がけましょう。外部環境(機会と脅威)のリストアップを効率よく行うために、3C分析などの他のフレームワークを利用するのも一つの手です。

3C分析とは、

  • 市場(Customer)
  • 競合(Competitor)
  • 自社(Company)

に分けて情報を整理するためのフレームワークです。

3C分析はSWOT分析と並んでよく使われます。セットで使いこなせると、更に効率よく戦略を選ぶことができるでしょう。

またよくあるミスに、「強み」と「機会」、「弱み」と「脅威」がそれぞれ混同してしまうことがあります。内部環境(自社で制御できる)と外部環境(自社で制御できない)の違いを意識しながら振り分けるようにしましょう。

まとめ

SWOT分析は正しく使えば、さまざまなマーケティング戦略をとるための強力な武器となります。必要に応じて、別フレームワークと組み合わせながら、最適な判断ができるようになりましょう。

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