アクイジション施策とは?

マーケティングや販売促進に携わる方に向けて、これだけは知っておきたい!押さえておきたい!マーケティング用語を集めました。
基礎から応用まで、多岐にわたる用語を活用例なども含めてご紹介いたします。ぜひご活用ください。
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アクイジション施策の基礎知識
用語説明:【アクイジション(Acquisition)施策】
アクイジションとは獲得、つまりアクイジション施策とは新規顧客の獲得を狙ったマーケティングを指す
解説
サービスを成長させるための思考フレームワークに、AARRRモデルがあります。これは、ユーザーがコンバージョンに至るまでのフローを、5段階に分けて、それぞれのステップで施策を考えるというものです。
AARRRモデルの5段階
- Acquisition(新規顧客の獲得)
- Activation(利用開始)
- Retention(継続利用)
- Referral(他ユーザーへの紹介)
- Revenue(収益の発生)
アクイジションはこのうち、入り口となる「新規顧客の獲得」を意味しています。いくら商品やサービスの内容が素晴らしく人を魅了するものであったとしても、誰にも知られていなければ意味がありません。またサービスを改善する際も、ユーザーの数が少なければ、改善した結果が果たして有意と言えるのか判断が付きません。
よって、どんなサービスを展開していても、ユーザーを増やすためにどのようなアクイジション施策を選択するかの判断は、非常に重要となります。
アクイジション施策の具体例
アクイジション施策にはどのようなものがあるでしょうか?
例えばBtoBのサービスであれば、
- セミナーに参加して名刺交換をしながらサービスの紹介をする
- テレアポをして担当者への面会を取りつける
BtoCのサービス、例えば飲食店であれば、
- FacebookやTwitterで、グルメな人に向けて広告を打つ
- 検索エンジンからの流入を狙って、Webサイト内で季節の料理レシピなど興味をそそるコンテンツを配信する
- 飲食店のある地域の各家庭にチラシをポスティングする
などが挙げられます。SNS広告とサイト内でのコンテンツ配信については、もちろんBtoBでも応用可能です。
アクイジション施策のポイント
アクイジション施策を行う際は、「短期戦」と「長期戦」を意識しましょう。
例えば前述した施策のうち、SNS広告は広告掲載を開始したと同時に顧客獲得ができます。しかし、仮に広告費用が想定以上となり掲載をストップした場合、当然その後の顧客獲得は0となってしまいます。すぐに効果が出る分、その効果の裏に費用がかさむという欠点があります。
逆にサイト内でのコンテンツ配信については、施策をスタートしてしばらくは検索してもなかなか上位に表示されず、顧客獲得は望めないでしょう。しかし、価値の高いコンテンツの蓄積を進めると、検索エンジンがサイトの評価を少しずつ高め、次第に検索順位が上がります。これはコンテンツマーケティングと呼ばれる、SEO対策の一つです。コンテンツマーケティングに成功し順位が上がると、コンテンツ配信をストップさせたとしても、しばらくそのまま上位に表示され続けます。つまり、効果が出るまで時間はかかりますが、施策を続けることで費用0円でも新規顧客の獲得ができるようになるのです。
短期戦の施策にばかりに力を入れると、常に費用をかけないと顧客を獲得できないサービスとなってしまいますし、だからと言って長期戦の施策だけでは、売上がしばらく上がらずサービス停止といった事態になるかもしれません。アクイジション施策を行う際は、短期戦と長期戦両方をバランス良く組み合わせることが大切です。
まとめ
サービスを成長させるためのフレームワークに、AARRRモデルがありますが、まずは新規顧客を獲得しないと話が進みません。広い視野で捉えた費用対効果を意識しながら、最適な施策をとるようにしましょう。
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