DMをお得に送ろう!消費税引き上げ後の送料比較2019年版

効果的なダイレクトメールってどんなものだろう。その課題にとことん取り組んできた中堅からベテランまでの個性的で経験豊かな5人のディレクター。5人それぞれが感じた「はてなへの答え」をそっとお伝えしていきます。お役立ち情報も展開していくのでお楽しみに!
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郵送?宅配?タウンメール?…何が正解!?『送料』の仕組みとは?
こんにちは! ダイレクトメールを受け取ったときの「おっ凄い!」という驚きにこだわり続けているクリエイティブディレクター I(男性)です。
私は、輸入車、国産車、クレジットカード、保険関係など様々な業種でダイレクトメールを制作してきました。今回はダイレクトメールの『送料』についてお伝えしたいと思います。
ダイレクトメールの費用対効果を考える。
ダイレクトメールは、当該キャンペーンや事業において「利益」を確保するために実施するもので、言わば投資ですから費用対効果を考えなければなりません。その場合のコストとして大きくは以下の4つがあります。
ダイレクトメールにかかるコスト
- 1.企画立案や管理上の人件費
- 2.制作費・印刷費
- 3.特典(割引や懸賞)
- 4.送料
- ※これ以外にもキャンペーン事務局の設置が必要な場合もあります。
特典や割引率などでインセンティブを高く設定するなら「3.特典」のコストが上がり、多くのお客様にダイレクトメールを届けたい場合は送付数を増やすため「4.送料」のコストが上がります。
お客様の手元に届ける1部当たりの送料を安く抑えられたほうが、投資金額であるコストが少なくなるわけで、送付数が多ければ多いほど、これがなかなかバカになりません。どの配達会社の、どの配送サービスを選択するかが費用対効果の成果に大いに関係してしまうわけです。
今やダイクレクトメールの配達は「日本郵便」に決まり!というわけでなく、各社の特長と割引制度を利用することでコスト効率を上げることができます。
たとえば、ダイレクトメールに適したものとして、以下のような配達会社・配送の種類があります。配達会社は言わずと知れたビッグ3で、みなさん受け取ったことがあるのでは。これらはどういう基準で選ばれているのでしょうか?(選べばよいのでしょうか?)
左から「日本郵便のゆうメール」「日本郵便の手紙・はがき」「佐川急便の飛脚メール便」「ヤマト運輸のクロネコDM便」
『配達会社』選定の実際!
先日、飲食店FC(フランチャイズ)のクライアントで新店舗がオープンするため、告知と集客のためにダイレクトメールを送ることになりました。既存顧客のリストを利用して送付するのですが、利用頻度や金額に応じて異なる新店舗割引特典を設定しています。定形封筒タイプのダイレクトメールを制作することになり、封筒全体での重さは24gとなりました。(重さも料金に反映されるため、これも重要!)
封書DMで重さが24g。
左から、外封筒、挨拶状、オープンキャンペーン特典の告知、おすすめ料理とメニューの紹介。
今回はバリアブル印刷(※)を利用し、お客様ごとに氏名や特典情報を可変したパーソナライズDM。よって特定個人に宛てた信書扱いになりますので、選択できる配達会社は、実は「日本郵便」のみでした。定形封筒で信書であることが今回の決め手となったわけです。下記、表の「配達会社の料金比較簡易一覧」*Aをご覧ください。
※バリアブル印刷:たとえば宛名印刷のように、レイアウトは固定だが、郵便番号・住所・マンション名・氏名・お客様番号・その他データ(テキストや画像)が可変することでターゲットごとに適した情報を印刷できる技術。
配達会社の料金比較簡易一覧 ※2019年10月現在の料金に改定しました
配達会社 | 日本郵便 | |||
---|---|---|---|---|
郵便物の種類 | 定形郵便 | 定形外郵便 | ||
規格内 | 規格外 | |||
送達日数 | 3~7日 | |||
信書 | ○ | ○ | ||
仕様 | 長辺 14.0〜23.5cm 短辺 9.0〜12.0cm 厚さ 1cm以内 重量 50g以内 |
長辺 34cm以内 短辺 25cm以内 厚さ 3cm以内 重量 1kg以内 |
3辺合計 90cm以内 長辺 60cm以内 重量 4kg以内 |
|
料 金 | 25g | 84円 *A | 50gまで 120円 | 50gまで 200円 |
50g | 94円 | |||
100g | ― | 140円 | 220円 | |
150g | ― | 210円 | 300円 | |
250g | ― | 250円 | 350円 | |
500g | ― | 390円 | 510円 | |
1kg | ― | 580円 | 710円 | |
2kg | ― | ― | 1,040円 | |
3kg | ― | ― | 4kgまで 1,350円 | |
4kg | ― | ― |
配達会社 | 日本郵便 | |||
---|---|---|---|---|
郵便物の種類 | 通常/往復ハガキ | ゆうメール | ||
規格内 | 規格外 | |||
送達日数 | 3~7日 | 2~3日 | ||
信書 | 〇 | × | ||
仕様 | 長辺 34cm以内 短辺 25cm以内 厚さ 3cm以内 重量 1kg以内 |
3辺合計 170cm以内 重量 3kg以内 |
||
料金 | 25g | 通常ハガキ 2~6gまで 63円 往復ハガキ 4~12gまで 126円 |
180円 | ― |
50g | ||||
100g | ||||
150g | ||||
250g | 215円 | ― | ||
500g | 310円 | ― | ||
1kg | 360円 | ― | ||
2kg | ― | ― | ||
3kg | ― | ― |
配達会社 | ヤマト運輸 | 佐川急便 | ||
---|---|---|---|---|
郵便物の種類 | クロネコDM便 | 飛脚メール便 | 飛脚ゆうメール便 | |
送達日数 | 400Km圏内 翌々日 *C 400Km圏内以上 発送日を含め4日目 |
3~4日 | 5日程度以内 | |
信書 | × | × (※) | × | |
仕様 | 3辺合計 60cm以内 長辺 34cm以内 厚さ 2cm以内 重量 1kg以内 |
3辺合計 70cm以内 長辺 40cm以内 厚さ 2cm以内 重量 1kg以内 |
長辺 34cm以内 短辺 25cm以内 厚さ 3.5cm以内 重量 3kg以内 |
|
料金 | 25g | 全国一律料金 上限167円 *C |
300gまで 168円 600gまで 220円 *D |
200gまで 116円 *B |
50g | ||||
100g | ||||
150g | ||||
250g | ||||
500g | 500gまで 168円 | |||
1kg | 1kgまで 325円 | 1kgまで 298円 | ||
2kg | ― | ― | 2kgまで 330円 | |
3kg | ― | ― | 3kgまで 457円 |
※信書が送付可能な「飛脚特定信書便」は今回の比較に含んでおりません。
※日本郵便株式会社、ヤマト運輸株式会社、佐川急便株式会社のホームぺージより(2019年10月現在の料金に改定)
※一度に送る通数や配達猶予日数などの条件により料金は異なります。実際に利用する場合は適用料金をご確認ください。
お得な配送サービスを選ぼう!
最後に、具体例を出して選び方をご紹介します!「配達会社の料金比較簡易一覧」とあわせてご覧くださいね。
■例1:豪華な箱型DMで、重さが140g。
ゆうメール、クロネコDM便、飛脚メール便、飛脚ゆうメール便を比べてみると、飛脚ゆうメール便がお得です。
上記の表「配達会社の料金比較簡易一覧」*Bをご覧ください。
■例2:A4サイズ冊子DMで、重さが70g。(近隣地域へ翌々日には配送希望)
例1と同様に飛脚ゆうメール便がお得ですが、配送条件を考えるとクロネコDM便でのお届けになります。
上記の表「配達会社の料金比較簡易一覧」*Cをご覧ください。
■例3:大型の封書DMで、重さが550g。
規格外サイズに対応しているものでは、飛脚メール便がお得です。
上記の表「配達会社の料金比較簡易一覧」*Dをご覧ください。
まとめ
今回は送付リストがあることを前提にお伝えしましたが、ある地域に限定してダイレクトメールを届けたい!ということであれば、直接配布の「ポスティング」や、希望の属性も指定できる「タウンメール」(これは日本郵便だけができる!)という方法も有効です。DM戦略と配送サービスを照らし合わせて、抜け目なく検討を!
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